2017年10月9日月曜日

研究委員会 第2回公開セミナーのご案内


タイトル
学術講演会「2012年ロンドンオリンピックのレガシー:ジェンダーの視点から」

演 者
Dr Carol A. Osborne(Leeds Beckett University)
英国スポーツ史学会理事、編著にWomen in Sports History(Routledge, 2011年)

演 題
Looking back to look forwards: Women in the 2012 Olympic Games from
historical perspective
(スポーツの過去・未来:2012年ロンドン五輪で女性アスリートが示したもの、遺したもの)

日 時
2017年12月1日(金)18:00−19:30(17:30開場)

場 所
日本女子大学 新泉山館2階会議室1-2(目白キャンパス)
http://www.jwu.ac.jp/unv/about/building/campusmap.html

概 要
 2012年オリンピック大会は、世界最大のスポーツ大会における女性の参加という点で一つの頂点となった、といって間違い無いだろう。つまり、26のスポーツ種目全てに女性の代表選手が出場し、そして204参加国それぞれが女性選手を派遣した初の大会だったのである。同様に、開催国である英国にとってもオリンピック大会は、代表であるチームGBの活躍を通じて、スポーツにおける女性が進歩向上したという「良い知らせ」、物語を提供した。国内メデイアで話題になる3人の女性選手、ジェシカ・エニス、ニコラ・アダムス、エリー・シモンズについて言えば、彼女たちがいかにスポーツのパフォーマンスで若者たちにやる気を起こさせたかが強調され、それゆえ21世紀には女性はスポーツで何がを成し遂げることができるということを至るところで人々に伝えたのであった。しかし、この3人は大変異なった理由で人々に勇気を与える人物であったといえよう。とりわけ歴史家からみれば、彼女らは興味深い連続性を表象していると解釈されうる。しかし、またスポーツにおける女性や女性のオリンピック大会参加に対する態度の多くの変化を表象していると解釈されるのである。実際、オリンピックの歴史の初期へと時計の針を戻して見よう。誰もスポーツウーマンの注目度が男性のそれと同じとなったり、大衆から多くの祝福を得るようになる、とは予測できなかった。本報告では、私自身のテレビ放送されたオリンピックスポーツを「見る」という初めての体験、IOCが発行した報告書、英国新聞の記事や自叙伝や伝記ついて触れながら、歴史的な先例、挑戦、助力について検討する予定である。それは、エニス、アダムス、シモンズをスポーツ界で国内的、国際的に支持される立場へと引き上げたものなのである。

入場参加無料
本学術講演会は科研費(課題番号15K01607;研究代表者 大沼義彦)の助成を受け、実施されます。

問い合わせ先
日本女子大学人間社会学部現代社会学科 大沼義彦 oonumay@fc.jwu.ac.jp

共催
日本スポーツ社会学会研究委員会


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